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2015年度 MOA美術館全国児童作品展
文部科学大臣奨励賞

世界平和

佐賀県 鳥栖市立麓小学校

6年生  永江咲好

コメント

今年は、日本が戦後70周年ということで、夏休みは学校、TVや新聞で戦争のことがよく取り上げられていました。宿題で、戦争についてのことを調べているうちに、戦争が終わっても人の心の中に、傷として何十年も亡くなるまで残るということが分かりました。その中で、私の家でずっと使っていたオリーブ石けんを買うことができなくなるかもしれないということが起きました。その石けんは、中東シリアのアレッポという所で作られていて、そのシリアでは内戦が起こり、オリーブ石けんも作れなくなってしまっていることが分かりました。日本は今、とても平和に暮らせているのに、まだ世界には戦争で苦しんでいる人々や国があることがわかりました。それで、一日も早くシリアの人々が平和に暮らせる日々がくるように、日本にもこれからずっと平和が続きますようにという祈りを込めて、「世界平和」という文字を選びました。書いて苦労したところは、「界」という字の中心バランスをとるところと、「和」の禾と口のバランス、それと「界」と「和」の左右のバランスをとるところが難しくて、先生に何度も注意されて書き直しました。完成した時は、一心に書けて良かったと思いました。

審査コメント

書いた「言葉」に対する思いが伝わってくるすばらしい作品となりました。紙面全体を良く把握し、四文字をぴったりとバランスよくおさめています。余白を見事に生かし、豊かさと広がりを感じさせます。