児童作品展憲章
MOA美術館児童作品展は、MOA美術館・箱根美術館の創立者である岡田茂吉(1882-1955)の「美術教育こそ今後は大いに奨励しなくてはならない」との考えにもとづき、児童の感性や情操を養い、豊かな心を育てることを目的に実施している。
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子どもたちが自然・環境・社会、他者との関わりを通して、興味や関心を持ったことを、感性を働かせながら絵画や書写によって表現することで、情操を養い、豊かな心を育てる、という学習指導要領の目的に沿って行っている。
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子どもたちの創作活動を奨励することは、夢や目標に向かって自ら考え、行動する力を高めると同時に、それぞれの国の伝統と文化への関心を高め国際文化交流に資するものと考えている。
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本作品展は、さまざまな個人、団体と協力しながら、MOA美術館で行われる全国展や各地の実行委員会が行う地方展に加えて、全国の医療福祉機関での巡回展示や、年間を通じた美育活動などを行い、学校、家庭、地域が連携し、社会全体で子どもを育てていくことを重視している。
- 作品には本人または保護者から感想文が添付され、児童がどのような思いでその作品を制作したのかわかるようにしている。
- 作品展が、地域社会の絆を深め、心身ともに健康な活力のあるコミュニティづくりとなることを願っている。
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作品を展示して終わりではなく、参加児童のその後の成長過程を見続けることも本作品展の特徴であるといえる。児童が創作活動を通して、地球環境や他者に対する思いやりの心を育むことを願っている。