1年生 熊澤巧
おかあさんが小学生のときに、MOA美術館作品展でなんども賞をもらっていた。そのときのさくひんがいえにかざってあるのをまい日見ている。僕も上手に書いて賞がほしいとおもった。「つり」は僕のにがてな字。ふとく書こうとすると「つ」が大きすぎて「り」が小さくなった。「つ」のまがりや、はらいがきれいに書けなかった。「り」はかたちをきにすると、ほそく小さくなった。上手に書けなくて、なんども泣きながら書いた。どうしても、おかあさんのように賞がほしくて、あきらめず夏休み中まい日れんしゅうした。さいごは、しょどうきょうしつの先生や、おかあさんもびっくりするくらい、ふとく大きな「つり」が書けた。
筆の動きがとてもリズミカルですばらしい作品に仕上がりました。自在な筆使いはとても一年生とは思えません。何度も練習した姿がその書きぶりから伝わってきます。名前もぴったりとおさめています。