6年生 山田珠夢
一学期、社会の授業で平安時代を学んだ時、春休みに京都で体験した西陣織を思いだしました。日本独自の文化は、その時代にでき、現代までずっと続いてきたのだと気付き、そのことを描きたいと考えました。初めに、はた織り機と横糸のシャトルを飛ばす左右の手を描き、寝殿造りの廊下や平安時代の人物を配置しました。建仁寺の長い廊下の奥に風神雷神図が見えたときの感激の気持ちを入れたかったのですが、遠くに表しすぎて見えにくくなってしまい、少し残念です。手と糸に気持ちを込めて日本の文化が表せたと思います。
現実と空想が入り混じった少し神秘的で美しい作品です。日本の伝統美を独自の着眼点で構成し、色彩豊かに表現されています。よく見ると廊下の奥に風神雷神が小さく描かれており、珠夢さんの思いやこだわりがよく伝わってきます。