6年生 山地心音
今回が私にとってMOA美術館児童作品展に挑戦できる最後の年なので、今までで一番の作品が書けるように練習をしました。今年の初め、大好きな祖母が病気で亡くなりました。病気になって辛いこと悲しいことが多かったけれど、家族の絆がどれだけ大切なものなのか、祖母に教えてもらった気がします。この作品は、画数の多い四文字をバランス良く半紙に収めることが難しく、始めの頃は半紙の中で詰まって見えてしまい、とても苦労しましたが、あきらめず一筆一筆、とめ、はね、はらいを意識し、心を込めて仕上げることができ、とてもうれしかったです。中学生になっても続けて、もっと上手になれるように頑張っていきます。
気持ちの行き届いた丁寧な筆使い、柔らかく伸びやかな運筆による自然な点画のつながりや漢字と平仮名の調和、個々の文字における整った字形やスキのない文字構成、紙面に対する配列・全体構成など、すべてにおいて完成度の高い秀逸な作品です。