3年生 稲田千明
私は空が大好きです。いやなことがあっても空を見ると元気が出ます。書道の豊田先生に「空の字でよい字がないか」と、相談しました。先生が「天空はどう?」とすすめてくれました。辞書で調べたら「広びろとした大空」と書いてありました。私は、広くてきれいな空を思いうかべて、天空をたくさん練習しました。むずかしかったことは、きれいな空のように、「天」のはねを美しく力強くはねることで、広い空のように大きく天空を書くことに気をつけました。この「天空」を見て「広くてきれいな空」を思いうかべてくれればいいなあと思いをこめて書きました。
力強い点画と、余裕すら感じられる大きく柔らかな運筆が印象的です。点画のすみずみまで気持ちが行き届き、わずかなスキもない充実した仕上がりは、存在感とでもいうべき豊かさに満ちています。堂々とした素晴らしい作品です。