6年生 中野陽向
今年6年生の私は、MOA美術館作品展に挑戦できる最後の年なので、今までで一番の作品が書けるように努力しました。「青雲の志」は、私の好きな「青」が入った言葉で、「志」という字が、今まで習い続けてきた書道をこれからもずっと続けて上達したいという気持ちを表してくれるように思ったので選びました。こだわったのは「青」の字です。上の部分だけでもとても難しく、三本の横線がバランスよく書けるようにと、練習を繰り返しました。下の「月」の部分は、字を支える足のイメージなので、堂々と書きました。漢字をしっかりと書く分、ひらがなの「の」は、やわらかい筆の動きが出せるようにしました。姉の書く「の」を理想としながら、それより上手に書きたいという気持ちで書きました。私の周りには、姉や書道教室の友達など競う相手が多いですが、高い志をもちながら、楽しく書道ができるように、これからもがんばりたいです。
点画が力強く、文字構成が見事に整い、作品としての完成度が極めて高いです。点画や部分の組み立てが難しい漢字について、点画の太細や画間、字形、紙面に対する大きさ、平仮名との調和を丁寧に調整し、作品全体をバランスよく仕上げた見事な作品です。