5年生 藤原伶夏
昨年の夏、西日本ごう雨のえいきょうを受け、私の住んでいる地域もだん水が続き、熱い中、お風呂に入ることができませんでした。私たち家族は、かまがりという島へお風呂に入りに行きました。その場所は、海と青空がずっと続いていました。その青空を見ていると、災害という苦しい試練の中で、「何とかがんばろう」と思えるようになりました。かまがりで見た青空を私は今でも忘れられません。それは勇気をもらったからです。あの時の青空を思い出しながら、のびのびと力強く書くことを意しきして書きました。何度書いても、なかなか満足できる字は書けませんでした。しかし、私は習字が大好きなので、満足できる字が書けるまで頑張りました。私はこれからも、自分の思いをこめた字を書き続けたいです。
丁寧で正確な筆使いと画間への気配りによる、文字構成の完成度の高さが印象的な作品です。穏やかな筆使いと落ち着きのある運筆から生じる点画の温かさが、文字構成、全体構成に生かされ、余白の美しい上品で素晴らしい作品です。