Loading...

第27回MOA美術館全国児童作品展

2015年度

開催にあたって

MOA美術館の創立者岡田茂吉は、「真善美」に満ちた理想社会を築く上での基盤として、特に「美」の普及に意を注ぎ、美術・文化活動を奨励しました。当館では、日本および東洋における優れた美術品の公開や日本の伝統芸能の振興を始め、人々の美意識の高揚と家庭・地域の環境美化を図るための、いけばなや茶の湯、音楽活動等を推進しています。
児童作品展は美術館活動の中で、特に日頃子どもたちが取り組んでいる創作活動を奨励することで、「生命を尊ぶ心」「心ゆたかな人間」形成を目的として、地域で実行委員会を組織し、ボランティアを募り、家庭、地域、学校と連携して取り組んでおります。
本年度の児童作品展は、海外12カ国30会場を含む414会場にて開催し、応募総数452,759点、参加校数8,953校(国内8,344校、海外609校)となりました。この度、各会場の代表作品(MOA美術館奨励賞)を審査し、個人賞・団体賞を選出し全国展(2016年1月1日~2月17日)開催いたします。
ご協力を賜りました関係各位に衷心より感謝申し上げますと共に、これからも未来に羽ばたく子どもたちに、夢と希望を与えられる児童作品展として、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

開催期間 展示  平成28年1月1日(金)から2月17日(水)まで
表彰式  平成28年1月31日(日)午前10時より 於 能楽堂
主催 公益財団法人岡田茂吉美術文化財団(MOA美術館)
後援 文部科学省
外務省
厚生労働省
農林水産省
日本ユネスコ国内委員会
公益社団法人日本PTA全国協議会
公益社団法人全国子ども会連合会
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟
公益財団法人海外日系人協会
全国新聞社事業協議会
全国連合小学校長会
参加対象 応募総数452,759点(絵画303,095・書写149,664)、参加校数8,953校、会場数414会場(国内384・海外30)における「MOA美術館奨励賞」の作品の中から入賞・入選300点を展示
審査員 絵画の部
大久保正義  元上川教育研修センター所長
白藤茂    岩手芸術祭洋画部門理事
小川正明   女子美術大学理事 附属高等学校・中学校長
前知津子   氷見市美術協会会長
石川純    元名古屋市造形教育研究会会長
橋本慶子   元大阪府公立小中学校美術教育研究会会長
秋元美知子  美作大学非常勤講師
秋山武俊   三豊市立詫間中学校教諭
木下伸弘   長崎県美術協会会長
神山泰治   琉球大学名誉教授
道越洋美   藤枝市立広幡中学校教諭
村上尚徳   環太平洋大学教授
岡田京子   文部科学省教科調査官
齋藤賢純   厚生労働省雇用均等・児童家庭局少子化総合対策室室長補佐
遠藤友麗   聖徳大学生涯学習課講師、公益財団法人岡田茂吉美術文化財団理事
内田篤呉   MOA美術館館長

書写の部
高橋順一   鎌倉女子大学非常勤講師
五島美孝   元名古屋書写教育研究会会長
藤井義秀   奈良県教育委員会事務局学校教育課指導主事
長野秀章   東京学芸大学名誉教授
齋藤賢純   厚生労働省雇用均等・児童家庭局・少子化総合対策室室長補佐
加藤泰弘   文部科学省教科調査官 東京学芸大学教授

団体の部
長野秀章   東京学芸大学名誉教授
加藤泰弘   文部科学省教科調査官 東京学芸大学教授
遠藤友麗   聖徳大学生涯学習課講師、公益財団法人岡田茂吉美術文化財団理事
岡田京子   文部科学省教科調査官
齋藤賢純   厚生労働省雇用均等・児童家庭局少子化総合対策室室長補佐
齋藤泰彦   公益財団法人岡田茂吉美術文化財団業務執行理事

(順不同・敬称略)
絵画の部
文部科学大臣奨励賞         6点
外務大臣賞             3点
厚生労働大臣賞           1点
農林水産大臣賞           1点
日本PTA全国協議会会長賞     1点
全国子ども会連合会会長賞      1点
ボーイスカウト日本連盟理事長賞   1点
審査員賞              1点
金賞                5点
銀賞               20点
銅賞               30点
入選              150点

書写の部
文部科学大臣奨励賞        6点
厚生労働大臣賞          1点
農林水産大臣賞          1点
日本PTA全国協議会会長賞    1点
全国子ども会連合会会長賞     1点
ボーイスカウト日本連盟理事長賞  1点
審査員賞             1点
金賞               3点
銀賞               5点
銅賞              10点
入選              50点

団体の部
文部科学大臣奨励賞学校奨励賞6校
厚生労働大臣賞2児童作品展実行委員会

絵画の部 総評

「美は人を感化する」と昔から言われている言葉があります。「美の文化、美しく生きる」の教育が今こそ大事になってきております。絵画の部では、30万点を超えるたくさんの応募があり、日本でも最高のコンクールとなっています。美の表現活動を長くされて来られた賜物です。多くの子ども達を学校で指導してくださった教師の皆さんや、美育ボランテイアのお働きが在ればこそのコンクールだと深く感謝いたします。
子ども達に美の心の大切さを根付かせて行く事を広め、全国各地域に於いて子ども達の絵の展示会を行ってきています。今こそ「美の国日本」が「美しいものに感動する心や、美しい心を社会に生かして行くこと」ではないかと思います。
このコンクールは全国各地からたくさんの応募を下さっておりますが、それだけたくさんの子どもたちが絵を描き発表してくださることは「子どもたちが美しい心を、高く優しくお持ちになられておられている」からだと思います。その意味ではこのコンクールは日本の子ども達の心の現れであり、その心は大人になっても忘れずに美しい心として育っていくことでしょう!実際にMOAの全国展表彰式では毎年「かつて大賞を取られた子ども(現在はすばらしい若者)」にも来ていただき、子どもの時に描いた作品が今もいかに有意義かを話してくださっています。物事を美しく見る目と新鮮な心と表現力を豊かに発揮でき、子どもたちが「自分で自分を褒めてやれる」よう、より一層皆様と共に進めて行きたいと思います。
受賞された作品は「熱海のMOA美術館の展示」で終わらずに、その後全国各地に於いても展示発表をし、沢山の方々が観賞されています。これからもその心を豊かに生かし、「美は真なり」の言葉を忘れずに自分力を一層高めていきましょう。

聖徳大学生涯学習課講師 遠藤友麗

書写の部 総評

受賞された皆さん,本当におめでとうございます。
MOA美術館全国児童作品展の「書写の部」には、海外からも含め149,942点の応募があり、出品点数は昨年より増加しました。作品のレベルはとても高く、最終審査に残った作品は本当に力作ぞろいでした。この作品展は日本を代表する屈指の書写のコンクールであり、特に受賞された皆さんの作品は、抜群の完成度でした。また、一緒に届けられている感想文からは、皆さんの作品に対する思い、苦労したところ、家族への感謝の気持ちが伝わってきて本当に心を打たれました。
このコンクールの出品課題は自由です。皆さんは、まず書こうとする言葉を決めることから始めることでしょう。その言葉への思いが、作品の豊かさや広がりにつながってくると思います。低学年は平仮名の言葉を書いた作品が多く、筆を大きく動かして、どうどうとした書きぶりが印象的でした。中・高学年の漢字作品は一点一画の筆使いが着実で、紙面のまとめ方がとてもみごとな作品が多かったです。また、漢字と平仮名が交じっている作品は、それぞれが良く調和し豊かさを感じさせられました。すばらしい作品を仕上げるには、何度も書くことによって、基本点画、字形と文字の配列を着実にしていくことが大切です。そして、次に紙面全体を見わたしながら、一つのリズムに乗って、筆を運んでいくことが重要です。
皆さん、このコンクールに出品することを通して学んだことを、これからの学校生活や将来に生かしてください。
最後に、この作品展に毎年たくさんの作品が応募されることに、深くお礼を申し上げますとともに、学校、地域、家庭が一体となった支援体制のますますの充実を心からお願いする次第です。

文部科学省教科調査官 東京学芸大学教授 加藤泰弘

受賞団体

文部科学大臣賞学校奨励賞

杉並区立 桃井第一小学校

文部科学大臣賞学校奨励賞

岩倉市立 曽野小学校

文部科学大臣賞学校奨励賞

守口市立 東小学校

文部科学大臣賞学校奨励賞

桜井市立 桜井西小学校

文部科学大臣賞学校奨励賞

倉敷市立 旭丘小学校

文部科学大臣賞学校奨励賞

府中市立 旭小学校

厚生労働大臣賞

十和田児童作品展実行委員会

厚生労働大臣賞

厚木児童作品展実行委員会