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地方展の紹介 ~小学生と高校生のコラボ展示会 静岡県 藤枝児童作品展~

2025.08.26

藤枝市の青島南地区交流センターで行われた、藤枝児童作品展の展示会。毎年応募してくれる、市内の小学生の書写作品と水彩画作品は、テーマが自由なので、“かきたい、表現したい”思いをかたちにした作品が、絵画も書写もずらりと並びます。そこに、今年も、藤枝西高等学校美術部の生徒さん達の作品が一緒に展示されました。
藤枝西高等学校美術部の生徒さんが藤枝児童作品展のボランティアとして参加くださるようになったのは8年前から。毎年、美術部ならではの得意を活かして、黒板アート作品で会場を飾ったり、いけばな体験コーナーを担当して下さったり、表彰式の進行にも関わってくれたりと、運営を支え、会場を和やかにしてくれます。
「長距離を自転車で会場まで来る生徒さん達もいます。顧問の先生もいつも来てくださいます。感謝です」実行委員の方が嬉しそうに話されていました。
そして今年も、美術部員として制作をしてきた作品を出品して下さり、児童の絵画・書写作品とのコラボ展示が実現し、来場の皆さんを楽しませてくれました。
「自分の描きたいものを描かせています。入学してから絵を描き始めたという生徒もいるんですよ」とは美術部顧問の青島先生。作品にはそれぞれ “なぜ描きたくなったのか、なぜ心を惹かれたのか“、手書きのキャプションが付けられています。『時間によって空の色も雲の形も全く違う夏の空が好きで、二つを同時に表現したいと思ってこの絵を描きました。』高校生が見つけた”美しさ“が言葉になり、大きな作品の横に小さく寄り添っていました。
小学生たちの作品も、それぞれの思いを、最後まで作品として仕上げた力作ばかり。
‘かっこよかったから“”綺麗だなと思ったから“楽しい思い出だから”。別々の学校からの応募なのに、あれ?似てる? 並べてみると繋がって一つの有名な巻物作品になる工夫が。実行委員が気が付き、並べて展示をしてくれたことで、二人の児童の茶目っ気があらわれ、作品の前で、みなさんひとしきり盛り上がって鑑賞しました。
表現をする機会があり、それを飾ってもらう場所があり、それを見てくれる家族や、友達、地元の人達がいて、いくつになっても変わらない「表現したい」気持ちを全力でサポートしてくださる藤枝実行員会の皆さんと関係機関の皆さん。とても温かい表彰式と展示会でした。