第31回 MOA美術館練馬児童作品展
現代の日本は、グローバル化、少子高齢化などによって多様な社会へと激しく変化しており、学校教育においても、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」をバランスよく育成することを通じて、これからの社会において「生きる力」をより一層育むことが重要になっています。
MOA美術館児童作品展は、「学習指導要領」にもとづき、子どもたちが自然・環境、社会、他者との関わりを通して、興味や関心を持ったことを、感性を働かせながら絵画や書写によって表現することで情操を養い、豊かな心を育てることを目的に開催しています。
子どもたちの創作活動を奨励することは、夢や目標に向かって自ら考え、行動する力を高めると同時に、それぞれの国の伝統と文化への関心を高め、国際文化交流に資するものと考えています。
本児童作品展は、2万人を超える全国の美育ボランティアによって支えられ、さまざまな個人、団体と協力しながら、医療福祉機関での巡回展示や、年間を通じた美育活動など、学校・家庭・地域が連携し、社会全体で子どもを育てていくことを重視するもので、このことによって、地域社会の絆を深め、心身ともに健康な活力のあるコミュニティづくりを願っています。
昨年は、海外11ヶ国28会場を含む297会場で開催し、応募総数190,347点、参加校数5,887校となりました。
練馬会場においては、昨年は30回目の節目の開催となり、306点のご応募をいただき、全作品を練馬区立美術館一般展示室に展示し、844名の来場者の方々に作品を楽しんでいただきました。
今後も、練馬区の子どもたちの「生きる力」を育む新しいコミュニティ「絆」の創出と未来に向けた夢のあるまちづくりを目指し、微力ながらお役に立たせていただきたいと願っております。
本年も、当作品展の開催に対しまして、ご理解とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。